夏のインフルエンザはここが辛い!

もともと日本国内で流行するインフルエンザは冬の乾燥気候の中で強い感染力を発揮するような特徴がありましたが、最近では世界の人の流れが盛んになったこともあって海外からインフルエンザウイルスが持ち込まれるというケースがかなり多く見られるようになりました。
その中で見られるようになったのが、本来流行しないはずの夏のインフルエンザです。
ではこの夏のインフルエンザはどういったところが辛いのかというと、まず注意が必要なのは「症状が悪化しやすく、インフルエンザと気付きづらい」という点です。
夏場は慢性的に水分が不足しやすいうえ、また夏バテで栄養バランスが崩れることが少なくありません。
そうした中でインフルエンザに感染してしまうわけですから、もともと予防の意識が高い冬と比べると症状が悪化しやすく、かつ自分が感染したと気付きづらいという特徴が出てくるわけです。
実際に感染した時の症状としては38℃以上の高熱、関節痛や筋肉痛、また体のだるさや寒気といったように冬のインフルエンザと同じであることが多いのですが、実際に病院を受診した人は「まさか夏に感染するとは思わなかった」と感じる人が多いのです。
またこれらの熱以外の症状、特にだるさや頭痛といったような症状に関しては夏バテと誤解しやすいものだという点も気を付けるべきポイントです。
夏バテだから寝ていれば治る、夏バテだから他人には感染しないといったように考えてしまうことは、言うまでもありませんが感染を拡大する大きなリスク要因です。
インフルエンザが冬しか流行らないというのはもう過去の話になっていますから、冬ほど神経質になる必要は無いとは言え夏場でも人が集まる場所に行く時はマスクを着用する、うがい手洗いは徹底するといった最低限の予防は習慣づけましょう。

タミフルはなぜ異常行動を起こすのか

タミフルは副作用として異常行動があるという話はよく知られており、実際それが原因で10代の未成年に対して処方がされなくなりました。
ただ実際のところこの異常行動とタミフルの因果関係についてはまだはっきりと結論が出ているわけではないということは知っておくべき必要があるでしょう。
報告事例があった以上は無視が出来ないとして未成年への処方禁止という措置を取っていますが、同じタミフルが処方されている海外ではこうした措置は取られていないことの方が多く、日本だけが特異な状況にあると言えます。
さて、ではそうした因果関係は立証できていないということを前置きとした上で異常行動とタミフルの関係についてですが、一つ仮説としてあるのが「インフルエンザ脳症の発症が食い止められなかったのではないか」ということです。
インフルエンザ脳症とはインフルエンザに感染したことで脳が過剰な免疫反応を見せてしまう、もしくはウイルスが脳内に入りこむことで炎症を引き起こすなどのことで引き起こされる病気で、このインフルエンザ脳症にはせん妄やうわごと、異常行動といった症状が見られるとされています。
これらの症状はまさにタミフルによって引き起こされる異常行動と同一ですから、タミフルを服用したがその効果が出るまでのタイムラグがあり、その間に異常行動が引き起こされてしまったという説が出されているわけです。ただこれはあくまでも一つの節に過ぎません。
タイムラグがあると言っても治療効果が確かにあることは既に実証されていますし、そう断言できるからこそインフルエンザ症状に対してタミフルが処方されているのです。
もちろん「絶対に安全だ」と断言できる状況ではないからこそインフルエンザの未成年への処方が禁止されていることも重要なことですが、現状では未成年でなければ特に問題は無いとされているのですからこの点はしっかり理解しておきましょう。

タミフルかリレンザのどちらを選べば良い?

タミフルもリレンザも、インフルエンザの治療薬や予防薬として使用されています。この2つはインフルエンザウイルスが増えすぎるのを防ぐノイラミニダーゼ阻害薬で、ウイルスを消すことはできません。ですが使用することにより、自然治癒の場合より日ほど早く回復することができます。
タミフルとリレンザは薬の形状が異なります。
リレンザは吸入するタイプの薬です。専用の吸入器に薬をセットし、思い切り吸いこみます。
インフルエンザウイルスは喉や鼻の粘膜についていることが多いので、直接働きかけることができ、効果も比較的早くに現れ始めます。ですが、きちんと吸入できることが大切なので、小さい子供には処方されないことが多いです。
一方タミフルは、カプセルとドライシロップの2種類があります。
小さな子供にはドライシロップが使用されることが多いです。副作用に関しては、どちらも腹痛や吐き気などが起こります。異常行動に関してもリレンザを吸入した場合にも起こっているので、インフルエンザウイルスそのものが原因になっている可能性もあります。
タミフルは内服薬のため、薬が効くまでに約30時間程度かかりますが、熱が下がりやすく、確実に薬を体内に取り入れることができます。
どちらが良いかは医師との相談になります。10代の子供であれば、リレンザ、気管支に炎症がおきている場合はタミフルが処方されることが多いです。
リレンザは正しく吸入しないと効果を得ることができないため、薬をしっかりと吸うことが必須条件です。練習しても吸うことが困難な場合はタミフルの処方をお願いしても良いでしょう。